【新唐人2012年12月7日付ニュース】中国天津市の肺がんにかかった25歳の患者がHIVウィルス保有者との理由で、何度も病院から治療を拒まれています。仕方なく、青年は自分でカルテを変え、HIV感染者の事実を隠して手術を受けました。医療業界だけでなく、エイズ感染者は中国社会のいたるところで差別を受けています。社会から見捨てられたエイズ感染者らが、冷酷な社会に報復をし始めています。
今年8月、北京のある男性がタクシーに乗った際、車内の雑誌ラックからはみ出ている注射針に刺されました。検査の結果、注射器内にはHIV抗体が残留。初歩的な検査ではHIV感染が確認されませんでしたが、付き合っている女性からは別れを告げられました。
事実上2008年ころより、中国のインターネット上では似たような情報が流れていました。一般市民がインターネットカフェやタクシーの車内などの公共の場所で、隠されたHIVウィルスを含んだ注射針に刺される被害に遭っているのです。この恐怖は静かに全国各地に広がり、もともとエイズを恐れていた一般人に更なる反感と恐怖を与えています。
中国民間のエイズ関連団体のデータによると、123人のHIVウィルス保有者のうち、38人が“手術がしてもらえない”処遇にあったことがあり、最終的にエイズ感染を隠して治療を受けるしかなかったといいます。
エイズ患者に対するこのような排斥に対し、社会に見捨てられたと感じた一部のエイズ感染者らが社会に仕返しをし始めています。
新唐人テレビがお伝えしました。
(翻訳/坂本 ナレーター/大口 映像編集/工)